花の中 アンケートより


 公演後にいただいたアンケートの中から、御感想の一部を掲載させていただきました。

 「花の中」。どんなダンスになるかと楽しみにしていましたが、今までとはがらり と変わった踊りで楽しめました。
 そう。花ってとてもエロティックなものなんですね。花について語る人はあまりそ う言いませんが、花の美しさは子孫を残すためのものですから。花は受精するために あの手この手でたくさんの仕掛けを施します。花の色や形あるいは花の蜜の甘い匂い まで使って虫をおびき寄せ虫の体にオシベの粉をくっつけて、その虫が他の花にもぐ りこんだときに受精するしかけになっています。
 美しく着飾った女性が御化粧をして彼氏の登場を待ちこがれていたのだけど、今晩 はとうとう現れなかった・・・・・。こんなストーリーが踊りを見ていて脳裏に浮か びました。
 それにしても激しくかつ美しくしなやかで同時に滑稽な踊りでした。ハイヒールを はいていてもあんなに激しく踊れるものなのですね。そしてハイヒールをはいてのス テップのために体の動きがとてもエロティックになりかつどこか滑稽にもなり、さら にそのヒールが床を打つ音が心地よいリズムともなっていました。
 滑稽と言えば、最初に白粉を顔中にベタベタと塗りたくり、そのうえに唇からはみ だして口紅を塗る様はピエロそのものでした。この扮装とちょっと極端に女性を意識 させたコスチュームと体の動きとが、踊り全体に滑稽な雰囲気を醸し出していたので しょう。
 照明の効果も良かったと思います。スタンドのライトと正面のライトによって壁に 二つの影法師が映し出され3人のダンサーが踊っているような幻想的な雰囲気を出し ていました。
 ただやはり音が欲しかったです。踊りに変化をつける意味でも、そして踊りに幅を つける意味でも、今回のような激しさと優雅さとがないまぜになった踊りにはやはり 音は不可欠であったと思います。

(コアラさん)

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